緑の岬から from Cabo Verde

アフリカに暮らしている日本人のブログです。人生のこと、人間のこと、宇宙のこと、精神のこと、神様のこと、いろんなことを書いていこうとおもいます。

社内失業とパワーハラスメント

「パワハラ」と言う言葉は主観です。

僕からしたらパワハラかもしれませんが、客観的に見たらパワハラじゃないかもしれません。そのへんのことは理解しながらこれからの記事を読んでください。

「やった!海外営業部だ!」と、喜び勇んで入った会社ですが、主観的にいうところの「パワハラ」にあいました。

パワハラにもいろいろありますが、ネグレクト系のハラスメントです。

平たく言えば「いろいろ怒られて、心が弱くなり、社内失業状態に陥り、本当に嫌な精神状態になりました」ということです。退社して約1年。ようやく振り返れるようになったので、書いてみたいと思います。

僕の課は合計5人くらいで、営業職が僕と僕の直属の上司(課長)だけでした。

僕が仕事を辞める原因の一つとなったのが課長との関係なのですが、僕を採用したのは他ならぬ課長その人でした。

「海外営業課の成績を伸ばしたい」とか、「もっと事業を増やしたい」とか思って、一応履歴書的には「国際的な人材」だった僕を「こいつは見込みがある」と思って雇ってくれたのでしょう。

課長は僕より5歳ほど年上なだけの営業マンとしてはとても優秀な人でした。

「会社の営業利益の10%を自分一人でたたき出すのが目標」とか言ってる人で、実際10%とは言わないまでも5%くらいは出してるような人でした。当時会社の年商は約400億円で営業利益は約10億円でした。

 

会社に入ってその課長から言われた言葉を思い出しながら、つらつら書いてみます。

 

「(嘲笑しながら)お前、新卒の社員みたいだな」

「お前と話してる時間もコストになるんだよ!」

「(就業後、「お疲れ様でした」と言うと)お前、今日何やってたの?」

「何もやってねえな!お前。さっきから見てると。」

「お前がやってること、仕事じゃねえからな!」

「お前、何が得意なの?はぁ!?資料作成?てめえ営業だろ!」

「ゆとり世代だっけ?」

「来週から1千万円稼いで来て。」

「お前の仕事を奪うぞ。」 

 

などなど、活字にするとたいしたことないのですが、すぐ隣の席がその上司だったし、実際に間近で同僚に聞こえるように言われるとかなり落ち込んでしまう言葉でした。

 

だいたい入社して1か月くらい経つか経たないかくらいの頃です。

何もすることがなくなりました。

意味が分からないかもしれませんので、言い方を変えます。

僕がやる仕事がなにもありませんでした。

入社した直後は会社のシステムを教わったり、同じ課の人の仕事を手伝ったり、コピーをとったり、在庫を整理したり、雑用をしていました。

最初の1,2週くらいは分かりますが、いくらなんでも1か月もそんな雑用を続けているとなんか不安になってきます。

「海外営業課」と言うからには、しかも中途採用なのだから、海外の既存の顧客があって英語で調整をする仕事があるんだろうと思っていたのですが、来る日も来る日もなんの担当の仕事ももらえず、上司に

「何か仕事ありませんか?手伝うことは?」

と聞いても、

「特にない」

と言われます。

僕自身はなにもすることがないのですが、周りの人は忙しそうに自分の仕事をカタカタやっています。

課長じゃなくて同僚の人に「手伝うことありませんか?」と聞いても、「特にないです」と言われてしまいます。

こんなことが続いて、入社1、2か月程度の新入社員なのに、リストラいじめにあっている窓際族の中年のサラリーマンみたいな気持になってきて、職場の居心地がかなり悪くなってきました。いわゆる社内ニート、社内失業状態です。

(後でわかったのですが、僕が課長の直属の部下だったので同僚は僕に仕事を手伝わせるのを遠慮していたみたいです)

 

そんなある日、課長から、

「お前、見てるとさぁ何もしてないんだよな」

と言われました。正直「え?」と思いました。

さらに「俺はお前が何の仕事するか見てるんだよ」とも言われました。

仕事は基本的に与えられるものだと思っていたので、

「そんなこと言われても、いったいどうすればいいんだろう・・・」

ますます困ってしまいました。

今思えば、この時に、

「すみません。そんなこと言われても、僕が仕事くださいって言っても、課長仕事くれないじゃないですか?何の仕事するのか見てるって言っても、仕事ふってくれないと僕は何もできません」

と堂々と言ってしまえばよかったのでしょうが、気が弱くて気の強い人に反抗できないくせに、強がりでやせ我慢な性格(フクザツな性格です・・・)のせいで、

「はい、わかりました・・・」

としか言えませんでした。

 

僕に求められていることは「わかりました」が、かと言って、日々職場に来てなにをすればいいかは「わかりません」。

なので、その日からも、朝は

「すみません。何か手伝うことありませんか?」

と毎日のように上司や同僚に聞かなければいけない状況でした。

夜寝る前は「明日はやることあるのだろうか?」とか「どういうふうに『手伝うことありませんか?』と聞けばいいか?」を考えながら寝ていました。

何もすることがない僕の周りで、同僚が忙しそうに仕事をしているという状況がとてもつらかったです。

そんな僕に上司は、

「手伝うことありませんか?じゃねーだろ!お前なにもできねーのかよ!」

とか、

「自由にしろって言ってんのに、お前なにもしねえよな!」

とイライラしながら言います。

怖いです。きついことを言われるのも嫌だし、かといって何もできない自分にも嫌になります。

僕が同じような業界で働いてきた中途採用者であればよかったのかもしれませんが、その会社に入る前にしていた仕事と言ったら、日本に行きたい海外の学生の奨学金選考の事務とかでしたので、そういうお役所仕事みたいなことを続けてきた僕には、右も左もわからない業界で、全く知らない仕事を、「好きにやれ!」と言われてもどだい無理な話でした。

 

あとから思ったのですが、課長が海外営業課の営業職に僕を雇ったのは、

「こういう仕事があり、こういう商品を注文するこういう英語の顧客があって、注文を聞いたり、発注の調整をしたりする業務のポストの人がいなくて困っているところに僕が面接にやってきた」

のではなく、

「海外の営業活動を成長させたい。もっと売り上げを伸ばしたい」と課長が漠然と思っていたところに、僕が面接にやってきた。

というかたちだったようです。

 

「サラリーマンじゃなくてビジネスマンになれ」

入社日に課長からそういわれました。

その時はなんとなくしか意味が分からなかったのですが、「会社の売上の5%をたたき出す優秀なビジネスマンである課長が求める人材」と「英語ができるといっても海外ののんびりした大使館で総務課のような仕事をしてきただけの僕」とのしかるべき摩擦だったのだと思います。

 

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